紅茶の入れ方

手軽になってもこだわりは健在!本場イギリス流・紅茶の入れ方

紅茶は大量消費する常備飲料

イギリスでは昔から、日常的に多くの紅茶が飲まれています。

テイーポットで茶葉を蒸らし、ティーカップに注いでお菓子と一緒に優雅なアフタヌーンティーを楽しむ。

といった想像をしがちですが、現代のイギリスではそのような光景は滅多に見られません。多くのイギリス人は、朝食に手早く、たくさん飲める紅茶を好んでいます。そのため、イギリス人は大きなマグカップで紅茶を飲み、使用する茶葉の96%がティーバッグ製品であるという調査結果も出ています。世界で最初にティーバッグを発明した国でもあるため、流行は当然とも言えます。

とにかく大量に飲むことに重点を置いているため、手軽に飲む方法を追求した結果です。

イギリスの主流はミルクティー

イギリスではストレートティーやアールグレイなどのフレーバーティーが主流だとイメージを持つ人も多いですが、最も主流の飲み方はミルクティーです。国内の98%もの人が、紅茶にはミルクを入れるというこだわりを持っています。

イギリスでミルクティーが主流になった経緯は諸説あります。

昔から、ヨーロッパ諸国ではミルクは調味料として扱われていました。紅茶にミルクを入れる飲み方も、紅茶の味を調えるという意味合いでは普通のことでした。紅茶は貴族の飲み物であったため、ミルクに高級品だった砂糖を加えて、より甘さを引き立てる飲み方を好み、いつしか常識化していったと言われています。

また、紅茶が庶民にも広がり始めた産業革命の時代、品質の悪い紅茶しか飲めなかった労働者階級の人々が、味をごまかすためにミルクを入れたものが広まった、という説もあります。

ミルクティーを愛するあまり、作るときにミルクを「先に入れるか」「後から入れるか」で国中で長い論争が起こっていました。現在でも確固とした決着はついていませんが、英国王立科学協会の決定によって、「ミルクを先に入れる」という入れ方が定着しつつあります。

また、日本ではお馴染みの「ロイヤルミルクティー」はイギリスには存在しません。

基本の紅茶の入れ方

手軽なインスタント紅茶が主流になったとはいえ、イギリス国民が持つ、昔から培ってきた美味しい紅茶の味や入れ方が廃れたわけではありません。各有名ブランドや研究機関によって、正しい紅茶の入れ方として提示されている方法が存在します。

ここでは、英国王立化学協会が設定した紅茶の入れ方を紹介します。

1.新鮮な軟水をやかんに注ぎ、火にかける。時間・水・火力を無駄にしない。適量だけを入れるように心がける。

2.湯を沸かす間、ポットに4分の1の水を入れ、電子レンジで1分温める。出力は最大。

3.やかんの湯が沸くと同時に、加熱したポットの湯を捨てる。

4.カップ1杯あたりティースプーン1杯の茶葉をポットに入れる。

5.沸騰しているやかんからポットに向けて、茶葉めがけて勢いよくお湯を注いでかき混ぜる。

6.3分間蒸らす。

7.カップは磁器製・できるだけ大きいものを用意する。

8.先にミルクを注ぎ、色合いを調節しながら紅茶を注ぐ。

9.砂糖を加える。分量は好みで調節する。

10.60~65度の適温で飲む。温度が高い紅茶を下品に啜って飲むのは避ける。

イギリス流紅茶を美味しく飲むコツ

イギリス流のミルクティーを美味しく入れるためには、ミルクティー向きの濃い味や風味、渋味を持つ茶葉が適切です。アッサムやセイロン、等級の低い紅茶を使用することで美味しく飲めます。

使用するミルクは事前に温めず、冷たいものを注ぎます。温まったミルクは強い臭いがあり、紅茶の匂いを殺してしまいます。

また、高温殺菌した牛乳も紅茶と混ざることで悪臭を放つため、低殺菌で処理した牛乳を使うことが大切です。

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