紅茶を飲まない人の中には、「紅茶に含まれる苦味や渋味が嫌い」という理由を挙げる人が多くいます。
苦味は茶葉に含まれるカフェイン、渋味はタンニンが引き起こします。苦味・渋味は紅茶の美味しさを引き立てるために欠かせない成分なので、除去することはできません。
しかし、紅茶にひと手間加えることで苦味・渋味を抑えてまろやかな味わいを作り出すことができます。
紅茶に一品加えてみる
紅茶を飲む際には、砂糖やミルク、果汁などを混ぜて甘みを出すことで味や香りを楽しむ方法が主流です。
一般的な方法以外にも、様々なアレンジで斬新な味わいの紅茶を作ることができます。
ロシアンティー
ロシアでは、ジャムを口に含んで紅茶を飲む、「ロシアンティー」と呼ばれる飲み方が主流です。砂糖で煮詰めた果実の甘さと酸味が、紅茶の味をまろやかにします。
使用するジャムはベリー系が主流ですが、好みに合わせてどんなジャムでも使用できます。代用品として蜂蜜も重宝されています。
紅茶にジャムを混ぜて飲む方法も、日本ではロシアンティーとして認識されていますが、この飲み方はウクライナ・ポーランドなどロシア周辺の国で用いられている方法で、正式なロシア流とは異なります。
体を温めるためにジャムにお酒を混ぜるなど、極寒の土地ならでわの紅茶の飲み方もあります。
マシュマロティー
濃いめに作ったミルクティーにマシュマロを浮かべた飲み物です。
紅茶の熱でマシュマロがじんわりと溶け、ミルクティーの甘みをさらに引き立てます。
ワインティー・ブランデーティー
紅茶にアルコールを入れることで、口当たりがまろやかになり、芳醇な香りが引き立ちます。ヨーロッパでは昔から親しまれている飲み方で、お酒が苦手な人が愛飲しました。気持ちを落ち着けるための気付け薬としても使用されてきました。
ワインやブランデーに限らず、ウイスキーなど、様々なお酒を組み合わせて楽しめます。
ティーフロート
アイスティーの上にアイスクリームを載せた、デザート感覚で楽しめる飲み物です。バニラアイスとの相性が抜群ですが、果物を混ぜて作ったアイスも非常に合います。
盛り付けにミントや数滴のお酒、蜂蜜などを組み合わせると、さらに美味しさが増します。
ティースカッシュ
アイスティーに炭酸水を混ぜて飲む、斬新な味を楽しめる紅茶です。甘みの付いたサイダーを使用することで、苦味・渋味を抑えて優しい仕上がりになります。
アイスティーを濃い濃度で作ることが、ティースカッシュを美味しく飲むポイントです。生姜や蜂蜜を溶かすとコクが深まります。
梅シソ紅茶
紅茶の中に梅干しとシソの葉を入れて飲みます。梅の酸味が紅茶の持つ甘みと見事にマッチし、紅茶特有の苦みを打ち消します。
シソのさっぱりした香りにはリラックス効果があり、体も温まります。
みりん紅茶
煮物などに、とろみと甘味をつけるために使用されるみりんは、紅茶に混ぜても絶妙な味を引き出します。香りが控えめで、和風の斬新な甘さを楽しむことができます。
みりん風調味料ではなく、本物のみりんで作ることで本格的な味になります。
ホットチョコレートティー
熱々のストレートティーに牛乳とチョコレートを混ぜて作ります。紅茶の成分がほどよく混ざり合って甘さを抑えるため、あっさりした口当たりと喉越しを楽しめます。
冬の寒い日に体を温めるには最適の一杯です。

