紅茶のブランド

アールグレイの紅茶で有名なウィッタードとテディベアが人気の紅茶のハロッズの紹介

1886年創業のこのブランドは、イギリスで生まれました。創業者のウォルター・ウィタードは革製品を扱う商売で富を築いた裕福な家に生まれましたが、紅茶への情熱が捨てられず、25歳のときに食料品店を始めました。世界中から最高級の紅茶、コーヒー、チョコレートなどの商品を集め、ロンドンのフリート・ストリートの店舗でそれらを取り扱っていました。創業当時は、従来の輸入先であった中国のほかに、ダージリンやアッサムなどの様々な種類の茶葉の輸入が始まった、イギリスの紅茶の黄金期でした。それぞれの国から最高品質の茶葉の買い付けに成功したウィッタードは、イギリス中にブランドの名を広めることになります。
数年前までは日本に支店がなく、通信販売も日本語に対応していなかったために、日本での知名度は高くありませんが、イギリスではポピュラーなブランドです。経営破綻の危機も、再建の努力により乗り越え、2012年には日本語版のオンラインショップの開設、日本支店の開店などの体制が整えられ、紅茶好きの方の支持を集めています。

ウィッタード紅茶の特徴

ウィッタードの紅茶は、缶をあけた瞬間に茶葉の香りの良さに驚く方が多いといいます。鼻を近づけなくても漂ってくる高級感のある華やかな香りは、さすが本場イギリスで認められ浸透しているブランドだ、と思わされます。バラやフルーツなどの香りの強いフレーバーティーもたくさんありますが、まずは茶葉の香りを楽しむために茶葉のみのティーをお試しになることをおすすめします。
人気ナンバーワンは、イングリッシュブレックファストです。香料やフルーツを使用していない、茶葉100%のブレンドティーですが、フレーバーティーのような華やかさがあり、深みとコクを感じることができます。ほかのブランドのブレックファストブレンドと同じようにミルクを加えていただくのがおすすめです。

ウィッタードのティーバッグの形状が2種類

日本で一般的なティーバッグの形状といえば、昔から多く作られてきた平面のスクエア型か、近年開発された立体的なテトラパックですが、イギリスで多くなっているのは平たく丸いラウンド型で、ヒモがないタイプです。ウィッタードはイギリスのブランドですので、ラウンド型のティーバッグが作られてきました。しかし近年の流れもあってか、スクエア型のティーバッグ製品も販売するようになり、現在ではラウンド型とスクエア型の2種類を販売しています。ラウンド型はヒモがないために取り出すのがやや難しいですが、スクエア型よりも割安になっているので、毎日紅茶を飲まれる方のご自宅用にはそちらをおすすめします。

ウィッタードのスペシャルデザインのパッケージも

通常のリーフは、ブランドカラーのロイヤルブルーの缶で販売されています。どちらかというとシンプルなデザインで、ラウンド缶であることが多いようです。イギリスの物語の主人公であるアリスとその他の登場人物をモチーフにデザインされたパッケージも人気です。白を基調として黒いイラストが描かれたシンプルなイメージの缶は、特にギフトに喜ばれるのではないでしょうか。また、同シリーズのマグカップもあり、すべてのキャラクターを集めたくなるような可愛らしさです。

ハロッズは、チャールズ・ヘンリー・ハロッドが1824年に始めた洋服屋で、現在ではイギリスを代表する百貨店へと成長しました。ハロッドが紅茶に特別な関心を持ち、食品雑貨の小売店を立ち上げたのは1834年のことです。1849年には、2年後に開催されるロンドン万国博覧会での需要を見越し、ハイド・パークの近くにも店舗を構えました。息子のチャールズ・ディグビー・ハロッドに経営を引き継いでからは、医薬品や香水、筆記具、青果の販売も行うようになり、事業を拡大させました。クリスマス時期の商品の配達やエスカレーターの導入など、常に新しいことにチャレンジする姿勢で顧客を掴み、著名人や英国王室の人々までも得意客とする百貨店になりました。その後、二度の売却により現在はカタールの政府系投資ファンドであるカタール・ホールディングスの傘下になっています。

ハロッズ紅茶ブランドとしての歩み

当初は洋服店としてスタートしたハロッズですが、創業者の紅茶に対する情熱により、食料品店へと舵を切りました。その後、イギリスでの紅茶の人気は爆発的に高まるようになりますので、ハロッドの判断は起業家としても正しかったといえます。当時から、店舗で他の食料品も一緒に販売していますが、紅茶へのこだわりは持ち続けていました。ハロッズの紅茶を口にした人々は「まるで魔法のような美味しさ」と表現したといいます。

ハロッズの日本での製品展開

三越デパートの創立者である日比翁助はハロッズをモデルにした経緯があり、そのため日本では三越との繋がりが強くなっています。1982年、ハロッズショップの日本第1号店が日本橋三越本店に進出し、現在では三越各店を中心に紅茶などの食品の販売を行っています。また、2010年には銀座三越内にハロッズのティールーム「The Plantation Rooms」がオープンしています。
紅茶の楽しみは、イギリスの伝統を肌で感じることができる文化です。三越デパートはハロッズの紅茶を日本で広めることで、イギリスの華やかでいてクラシカルな文化を日本人に知ってもらいたかったのではないでしょうか。イギリスで「ハロッズ」というと百貨店のことなのですが、三越の工夫もあってか、日本ではハロッズは紅茶のブランドと認識されることが多くなっています。
伝統のあるブランドらしく、価格帯は高くなっており、パッケージも高級感の溢れるデザインです。日常使いよりも、ギフトや贅沢品として選ばれることが多いようです。

ハロッズの紅茶の特徴

ハロッズの紅茶は、伝統を大切にしています。ブレンドティーにおいても、アッサムとダージリンのブレンドなどのクラシカルな味わいのものが多く、格式高いイギリスの紅茶を象徴する風味になっています。果実や花を使用したフレーバーティーにはあまり明るくなく、どちらかというと保守的なイメージです。中でも「No.14 イングリッシュ・ブレックファスト」はハロッズを代表する定番のブレンドです。ハロッズ創立当時から受け継がれるレシピをもとに、ダージリン・アッサム・セイロン・ケニアをブレンドしており、コクと爽快感があります。パンチの強いボディはミルクティーによく合うため、ミルクティーを好むイギリス人の朝食にピッタリです。

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