このブランドの歴史は1869年にまで遡ります。ジェームス・ウィリアムソンとリチャード・マゴーの2人の手により「ウィリアムソン&マゴー」という名で設立されました。その後、ウィリアムソンティーとして製品の販売を行っています。創業当時から、インドのアッサム地方やダージリン地方へと足を伸ばし、地元の茶葉生産者の協力を得ていました。また、ケニアやタンザニアへの進出など、常に新しいチャレンジを行っています。
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ウィリアムソンティー紅茶の特徴
様々な土地の茶葉について研究をしてきたウィリアムソンティーですが、現在の取引農園の多くはケニアにあります。販売者も生産者と同じように、茶葉が育てられている土地や農法について良く知るべきだという考えのもと、生産者とのコミュニケーションを大切にした取引が行われています。
取り扱いしている茶葉もケニア産が多くなっています。特におすすめなのは「イングリッシュブレックファスト」です。ケニアの茶葉を使用したブレンドで、イギリスの伝統的な紅茶のしっかりとした風味が楽しめます。ほかのブランドのブレックファストブレンドと同様に、ミルクを合わせていただくことが推奨されています。
ウィリアムソンティーのフェアトレード
ウィリアムソンティーが紅茶愛好家から愛される理由のひとつとして、早くからフェアトレードを行ってきた事実があります。このブランドの現在の主な茶葉栽培地はケニアになっていますが、特に現地の茶農家との関係性を大切にしてきました。それは、紅茶に対する思いを共有するということだけではありません。
ケニアなど、茶葉を生産している土地の多くは発展途上国であり、貿易や商品の販売に関する知識を持っていないことがほとんどです。そのため、自分たちが育てている商品の価値を把握できずに、適正価格よりもずっと安く買い叩かれ、貧困のスパイラルを抜け出せずにいました。ウィリアムソンティーは、茶葉の適正な買取価格で生産者と取引することにより、生産者の安定した生活を約束し、継手の確保や農場の手入れに関する金銭面でのサポートを行っています。ウィリアムソンティーは、農園や自然環境の保護は、継続して良質な茶葉を育てるために必要不可欠なものだと考えています。
フェアトレードに力を入れている企業を応援することは、間接的に発展途上国の人々の支援になります。生産者が適正な対価を受け取るということは、製品の売値が高くなることを意味します。しかし、安いからという理由で製品を選ぶことは、生産者が適正な対価を受け取れない流れを生み出す原因になるということを理解しておくべきでしょう。
ウィリアムソンティーのゾウをかたどったパッケージ
ギフトとしても喜ばれるウィリアムソンティーの象缶シリーズは、象をかたどった円柱状のパッケージになっています。茶葉や生産地のイメージに合わせたデザインになっており、イングリッシュブレックファストはイギリス国旗をモチーフに、冬季限定のシリーズは雪の結晶をモチーフに、など、すべてのパッケージを集めたくなるような工夫がなされています。
象缶シリーズのほかにも、シルバーの缶にダークカラーで象が控えめに描かれた、シンプルで優雅なデザインのパッケージもあります。こちらは、普段使いや年配の方への贈り物にいかがでしょうか。