紅茶のケーキ

お土産で人気のスリランカのディルマ紅茶の歴史やロンドンの人気紅茶店トワイニングの歴史

ディルマのブランド創始者メリル・J・フェルナン

1930年5月 セイロン西海岸の漁村ネゴンボで誕生したメリル・J・フェルナンです。

1950年 彼が20歳の時、イギリスのロンドンでセイロン出身者で初のティーテイスターの訓練生となりました。人々にティータイムを通じた憩いの場を提供し、セイロンの人々の暮らしを支える存在である紅茶を、さらに世界に広めていきたいと願ったメリルです。

若き日のメリル・J・フェルナンの決意

メリルは24歳の時にセイロンへ帰ってきました。そしてイギリスの企業が経営していた紅茶会社で働き始めました。彼のそこでの仕事は日本を含め、たくさんの国へセイロンの茶葉を輸出することでした。32歳の時、彼は独立を果たしました。彼が厳選した上質のセイロン茶葉が有名な紅茶ブランドの原料となっていきました。世界各国で大手の紅茶ブランドの発展を支えていく仕事をしました。その後セイロンで最も成功した紅茶ビジネスマンとして、アメリカ合衆国、カナダ、ソビエト連邦(当時)、オーストラリア、ニュージーランドなど世界各国への茶葉の輸出を始めることとなりました。

スリランカ政府に紅茶の茶園所有権を奪われる

1970年代 社会主義政策を訴えたスリランカ政府によって茶園の所有権を奪われてしまいました。一度は会社を売却しようかと悩みましたが、セイロン紅茶への思いをあきらめることはできなかったのでしっかりとしたビジネスを守り育てていくことを志しました。「自分たちの育てた茶葉を100%使って、製品化までのすべてを自分たちで行いたい。独自の紅茶ブランドとして世界に広めたい」という夢があったメリルは茶葉の生産地であるスリランカ国内で、製品化までのすべてを行い、新鮮なままに世界中の消費者へ送る事が出来たならば消費者は本物のセイロン紅茶のおいしさを楽しむことができるだろうと考えました。そして自分たち独自の紅茶ブランドを直接消費者に届ける事で得られた利益は、スリランカへ還元されるだろうと期待に胸を膨らませました。その結果、茶園で働く人々の暮らしを改善することができるかもしれないとも考えました。当時スリランカで茶葉栽培から製品化までのすべてを行っているブランドは、ひとつもありませんでした。新鮮なセイロン紅茶が持つ本当のおいしさと高い品質を、世界の消費者に届けたいという思いを忘れず最後まであきらめずに必死に挑んだ彼の夢が、叶う瞬間がやってきました。

ディルマ紅茶の始まり

1988年 「新鮮・純セイロン産」にこだわったオーストラリアで最初に導入された、「Dilmah(ディルマ)」ブランドが発表されました。「ディルマ」という名前は、彼の愛する2人の子息「ディルハン」と「マリク」からとったものです。「もう1人の息子のように、大切に育てたい」という、メリルの思いが込められています。24歳で抱いた「自分のブランドを開発したい」という大きな夢が実現した時にメリルは58歳になっていました。まさに人生を賭けて挑んだ夢が、ついに形となったのです。ブランドの設立から20年がたった現在では世界90ヶ国以上に流通しています。「本物のセイロン紅茶のおいしさを、スリランカから産地直送でお届けするブランド」として、たくさんの紅茶の愛飲家に愛されています。

英国王室御用達店の1つである紅茶を取り扱うトワイニング社。1706年に初代が創業してから300年以上という長い年月の間、ずっと変わらず紅茶を扱ってきた伝統ある紅茶店です。トワイニングの紅茶は日本でもおなじみですね。英国王室御用達店トワイニングはどのような時代に創業して、どのような発展を遂げてきて現在に至るのでしょうか。歴史を振り返りながら、トワイニングの発展を見てみたいと思います。

トワイニングの創業

トワイニングの創立者はトーマス・トワイニング(Thomas Twining)です。彼はグロースターシャーに生まれて、1684年に両親と共に9歳の時にロンドンへ移り住みました。働き始めに色々と職を変えた後、東インド会社の貿易商に加わったことで紅茶との関わりが始まります。1706年には当時ロンドンのストランド216番地 にあったTom’s Coffee Houseを買い取り、そこに店を構えました。コーヒーが主流だった英国も、上流階級を中心に徐々に紅茶が人気を持つようになっていきます。

ヴィクトリア女王により英国王室御用達に任命

1837年、当時の英国女王ヴィクトリアがトワイニングを初めての公式な英国王室ご用達店に指定しました。これにより、英国王室で飲まれる紅茶はトワイニングの物になりました。また4代目のリチャード・トワイニングの時には紅茶の関税を低くするように働きかけることに成功し、世間一般にもより紅茶が英国に広まるきっかけになりました。

その後の発展と変化

英国で成功したトワイニングはその後、フランスやアメリカなどへの紅茶の輸出も始めます。また、缶や茶筒入りで紅茶を販売したりティーバッグを採用し販売するなど、変化を続けていきます。

2006年で創業300周年

1706年に開店したトワイニングは2006年で300周年になりました。現代もトワイニング家は代々受け継いでいます。現在のトワイニング家の当主はトワイニング社の広報も務めるスティーヴン・トワイニングさんです。トワイニングは現在も同じ住所ロンドンのストランド216番地に店を構えます。中には小さなミュージアムスペースもあるので、ロンドンへ行く際にはぜひ立ち寄ってみたいですね。

レディグレイ

アール伯爵と親交があったことからアールグレイを扱うことで有名なトワイニングですが、他にもレディグレイというオレンジとレモンのピールと矢車菊の入った紅茶も販売しています。ちなみにレディは貴婦人のことですね。アールグレイとまた違ったフレーバーですが、こちらもアールグレイの要素を含んだ紅茶です。

トワイニングの紅茶は日本でも手に入ります。歴史あるアールグレイやレディグレイなど英国御用達の味をそのまま味わえるので、その伝統の味を気軽に日本でも味わってみてはいかがでしょうか。

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