「メリー・ポピンズ」と言えば、イギリスのお話。小さいころにディズニーの映画を見た人も多いのではないでしょうか。映画の中でメリー・ポピンズや子供たちがお茶をするシーンが出てきたのを覚えていますか?改めてどんな作品なのか見ていきましょう。
メリーポピンズはイギリスの家庭教師のお話
「メリー・ポピンズ」はイギリスを舞台に描かれたイギリス人作家P.L.トラヴァースの作品。メリー・ポピンズはバンクス家の子供たちのNannyです。Nannyとは、子供の面倒を見るために雇われたチャイルドシッターであって家庭教師でもあるような存在。忙しい上流階級のお母さんのために雇われた人です。
メリーポピンズの舞台
イギリスを舞台にした設定で映画は描かれていますが、あの通りや家は作られたものでした。出ている俳優たちも主人公のメリー・ポピンズを演じるジュリー・アンドリューズ(英語ではアンドリューズと発音します)以外はアメリカ人の俳優が多いのです。アメリカ人の俳優はイギリスが舞台なので一生懸命イギリス英語に似せた発音で話しています。愉快なバートの役を演じているディック・ヴァン・ダイクもアメリカ人です。バートは下町の「コックニー」(マイ・フェア・レディのイライザと同じ)なまりを再現していますが、あまり成功しているとは言えず、聞き取りづらい不思議な英語になっています。
メリーポピンズのお茶会のシーン
「メリー・ポピンズ」と子供たちが訪ねるおじいさんの家。子供たちそしてメリー・ポピンズがおじいさんを訪問する場面では、紅茶を登場させています。アメリカ人がどのようにイギリスを意識して紅茶を登場させたのかが興味深いです。細かいところもどのように設定されているのかをよく見てくださいね。
イギリスを訪れたことがある人もそうでない人にも、不思議なイギリス設定で描かれるメリー・ポピンズの世界。美しいイギリス英語の気品あふれる演技でアカデミー主演女優賞をこの作品で獲得したジュリー・アンドリューズのNannyぶりが楽しいこの作品。何もよりも楽しい音楽と歌を聴きながら、ぜひ美味しい紅茶を飲みながらリラックスしつつ、映画を満喫して楽しんでみてください。ちなみに実際のイギリス英語で「メリー・ポピンズ」の曲が聴きたい方は、ロンドンで上演されたイギリス人キャストによるミュージカル「メリー・ポピンズ」の舞台キャストのCDが出ているのでそちらもチェックしてみてると良いかもしれません。

