ウバティーを聞いたことがありますか?甘い香りのお茶で、ストレートでもミルクティーでも美味しい紅茶です。「ウバ」って変わった名前ですが、何のことでしょうか。どこでとれるお茶なのでしょうか。また、収穫時期はいつなのでしょうか。あまり飲んでみたことがないという方も、この機会に「ウバティー」を色々と知って飲んでみましょう。
1.「ウバ」の由来
「ウバティー」の「ウバ」は産地の名前です。「ダージリンティー」の「ダージリン」はインドのヒマラヤ山麓の地方の名前ですが、「ウバ」はスリランカのウバ州のことです。「ダージリン」地方と同じく標高が高い高地で栽培されるお茶なので、美味しい紅茶が収穫できます。「セイロンティー」(スリランカのお茶のこと)の中でも代表的なものです。
2.「ウバ」の茶葉
「ウバ」の茶葉はブロークンオレンジペコーです。BOPと表示されます。茶葉全体があるフルリーフのオレンジペコーに対して、これはそれを切断した(ブロークン)した茶葉のです。ブロークンオレンジペコーは茶葉がフルリーフよりも小さいので、より濃く抽出することができます。ブロークンオレンジペコーのウバは、その深い味わいをその茶葉の形状から、より楽しむことができます。ただ香りはあっても渋みのあるお茶でもあり、好き嫌いの好みがわかれるところです。
3.ゴールデンリング
ウバティーは入れると美しい赤っぽい濃いオレンジ色になり、カップの内側の紅茶の縁に黄金色のリングのような線ができることから、それをゴールデンリングまたはゴールデンカップと呼んでいます。このゴールデンリングがウバティーの特徴です。味としてはミルクティーでも美味しく楽しめますが、ゴールデンリングを楽しむためには、ストレートティーで淹れてくださいね。
4.収穫時期
セイロンティーであるウバティーは、一年中スリランカで収穫されています。美味しい収穫のピークとしてのクオリティシーズンは7月~9月です。この時期に収穫したお茶が一番美味しく飲めます。
インドティーとはまた違った特徴を持つセイロンティーの代表格でもあるウバティー。セイロン紅茶への理解が深まるとともに、より美味しく紅茶を楽しむことができますね。今度ティールームに入ることがあったら、ぜひウバティーを注文して「ゴールデンリング」をカップの中に確認してから飲んでみてください。特に7月~9月に入荷したお茶なら、ベストな状態のウバを楽しむことができるかもしれません。

