最近なんだか眠っても疲れが取れない、昔より疲れやすくなったと悩んでいる方にはアサリやシジミを使った紅茶蒸しをおすすめします!アサリやシジミには疲労回復成分が豊富に含まれており、紅茶の成分にも疲労回復が期待できます。
アサリに含まれる成分【タウリン】
アサリにはタウリンという成分が含まれています。タウリンはアサリのうまみ成分でもあります。旬の春先には、このタウリンの含有量も1年で最も多くなります!あさり100g当たりのタウリン含有量は、210~420mgです。
このタウリンの効果の一つに疲労回復があります。よく栄養ドリンクに「タウリン○○㎎配合」と表示されているのを目にしたことはありませんか。でもタウリンという単語だけ聞いても具体的に体にどんな効果があるのかわかりませんよね。
タウリンの疲労回復効果は、脳に対しては神経伝達を良くして、神経細胞を増やして学習・記憶力を向上させる働きがあります。また、興奮を抑えて、脳をリラックス状態に導いてくれます。精神に対しては、不安やストレスを軽減し、心を落ち着かせる作用があります。身体に対しては、筋肉が疲労すると蓄積される乳酸を抑えたり、脂肪の分解を促進してエネルギーを生み出し続けます。
他にも肝機能の修復・向上をしてくれます。肝細胞の働きを再生したり、肝機能を強くして体にたまった老廃物や有害物質、アルコールの分解の手助けをしてくれます。このタウリンはシジミにも含まれているので、「シジミは二日酔いに良い」と言われています。
シジミに含まれる成分【オルニチン】
アンモニアは肝臓内に過剰にたまって処理できないでいると疲労を感じるようになります。シジミに豊富に含まれるオルニチンという成分は、肝臓内に発生した毒素であるアンモニアを解毒する働きを活性化させて疲労を回復してくれる効果があります。
また、精神の疲労回復にもオルニチンは一役買ってくれます。ストレスを感じていると出てくる血清コルチゾール分泌量というホルモンが、オルニチンを摂取し続けることで減ったという実験結果があります。
紅茶に含まれる成分【カフェイン】
紅茶に含まれるカフェインはドーパミンを増やして、行動量を増加させる作用があります。ドーパミンとは、やる気を出させてくれる神経伝達物質のことです。また、カフェインには骨格筋の収縮力を増加し、疲労感を抑制して、運動能力を高める効果もあるので筋力トレーニングに最適です。
カフェインは脳内のアドレナリン受容体と結びつき、アドレナリンやコルチゾールの分泌を増加させます。コルチゾールとはストレスを解消するホルモンです。しかし、カフェインを摂取し続けると、このコルチゾールを分泌する副腎という臓器を疲れさせコルチゾールの分泌量を低下させてしまうので取りすぎには注意が必要です。
アサリとシジミの紅茶蒸しのレシピ
材料
アサリ 200ℊ
シジミ 200ℊ
紅茶(ダージリン) 80㏄
万能ねぎ(小口切り) 適量
塩 適量(アサリから塩分が出るので汁を味見して塩気が薄ければ足してください)
※アサリとシジミの合計量が400ℊになるなら配分はお好みの量でどうぞ
※紅茶は出来ればダージリンのファーストフラッシュが色が大変淡く、黄色っぽい水色なので、見た目の違和感がなく良いのですが、なければファーストフラッシュでなくても構いません。
【1】アサリとシジミを砂抜きします。
【2】紅茶を100㏄、お湯で抽出しておきます。
【3】アサリとシジミを殻をこすり合わせるようにして殻の表面についた砂や汚れを落としながら洗います。
【4】フライパンに、アサリとシジミ、紅茶を入れて蓋をしてアサリとシジミの口が開くまで中火にかけます。
【5】沸騰したら万能ねぎを入れて混ぜて、再び蓋をして5分ほど蒸します。
【6】アサリとシジミの口が開いたのを確認したら、お皿に移してフライパンに残った汁もかけて完成です。
ダージリンの青みとわずかな渋みが、アサリとシジミの旨みたっぷりのお汁と一つになり、さっぱり頂けます。

