現在、日本では紅茶といえば、紅茶花伝と午後の紅茶は定番の紅茶となっています。
では、このふたつの紅茶はどのように違うのでしょうか。
目次
紅茶花伝とは
1992年2月に発売を開始した「紅茶花伝」は、しっかりとした紅茶本来の味わいが 楽しめる、大人のための上質で本格的な紅茶です。「紅茶花伝」という名前は、有名な能の書物である“風姿花伝”をもじって作られたもので、上品で高貴なイメージを表してい ます。
午後の紅茶とは
午後の紅茶は、キリンビバレッジ(発売当初は麒麟麦酒)が1986年から販売している紅茶飲料です。
午後ティーの愛称で親しまれています。
紅茶花伝 ロイヤルミルクティーの原料
国産牛乳100%と北海道産生クリームを使用したミルクの濃厚な味わいと、世界三大銘茶のウバ90%を使用した紅茶です。
ウバ茶とは
世界三大紅茶のひとつに数えられている茶葉です。
爽快な渋味、特有の香気とコク、明るい真紅色の水色が特徴です。
スリランカ南東部(旧セイロン島)にあるウバの高地は、日中の高温と夜間の冷気のために霧が発生しやすい土地で、これによってバラやスズランの花香(またはサロメチール様香気ともいう)の甘い刺激的な「ウバフレーバー」がつくり出され、高値で取引されています。
午後の紅茶 ミルクティーの原料
「午後の紅茶 ミルクティー」には、柔らかな味わいが特長のスリランカ産キャンディ茶葉80 %を使用し、ミルク分を増量しています。
キャンディ茶葉とは
午後の紅茶は、スリランカ産の茶葉を使用しています。
日本でもよく親しまれているキャンディ茶葉は、「セイロン紅茶の父」と言われるほど日本に馴染んだ紅茶です。
名前の由来は、ジェームズ・テーラーの茶園がキャンディにあったことからきており、キャンディは「セイロン紅茶の始まりの地」として有名になりました。
キャンディ茶葉は、まろやかな甘い香りがあり、口当たりは爽やかな紅茶で、ほどよいコクと渋みがアレンジティーにも最適の紅茶となっています。セイロン紅茶を愛飲している日本人にとっても、飲みやすい紅茶で、クセがなく、どのお菓子にも最適な紅茶となっています。
紅茶大国イギリスでは
紅茶は、イギリスを代表する飲み物です。
澄んだ赤色が美しく、それでいて風味も良い紅茶は、日本人のようにアイスティーにしたり、レモンを入れて飲む方法は一般的ではありません。基本的にはホットで、牛乳を入れたり、ストレートで楽しんだりします。
・紅茶花伝 ロイヤルミルクティーの評価
クリームの味がスゴイしますね。
イギリスの紅茶は、牛乳を入れるので、なんだが不思議な味がします。あとちょっと甘いです。
・午後の紅茶ミルクティーの評価
とにかく甘すぎますね。紅茶花伝よりもあまい気がします。
砂糖を入れた牛乳って感じです。まあ紅茶というより、違う飲み物です。
このような辛口の評価ではあったものの、「午後の紅茶 無糖」が美味しいという話もありました。
さいごに
午後の紅茶といえば、手軽に飲むことができるイメージがあります。
濃厚でありながら、清涼感のあるミルクティーは日本人向きでしょう。
一方、紅茶花伝は、北海道産のコクのあるミルクがしっかりしていて、ウバ茶のメントールのような香りが、紅茶花伝の上品で本格的な紅茶を演出しています。こちらは清涼感というよりも、テーブルでホッと一息のときに飲みたい紅茶です。
カップに移して、また一段と上品なミルクティーにして楽しむのもいいでしょう。