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ラデュレ紅茶の始まり
1862年 マドレーヌ寺院の完成から20年がたった時でした。また界隈に高級メゾンが集まってきた頃の時代でした。1軒のブランジュリーが誕生しました。場所はパリのロワイヤル通り16番地です。オーナーはルイ=エルネスト・ラデュレです。フランス南西部で製粉業を営んでいた時のことです。
1871年 店は転換期を迎えました。開店して10年もたたない店が火災に見舞われてしまいました。再出発を余儀なくされるわけですが全く新しいスタイルで再出発をしました。新しい店内は、パリのオペラ座やローマのシスティーナ礼拝堂と同じレリーフの技法で華やかに飾られました。フレスコ画の「パティシエ天使」も天井に描かれたりしてまさにこの時代のパティスリーへと発展する事となりました。これらはのちにラデュレのシンボルとなりました。
20世紀初期 カフェとパティスリーを兼ねた新しいスタイルの店として再スタートする事となりましたがこれらはルイ=エルネスト・ラデュレの妻のアイデアで実現したといいます。パリにおけるサロン・ド・テのはじまりはここからだといわれています。
心を休める女性たちの夢の宮殿を作り上げる事、華やかなスイーツに囲まれて時を忘れておしゃべりを楽しむ事が出来る空間はラデュレのパリのサロン・ド・テの歴史そのものでした。「ラデュレ」の響きは世界中の女性の心をときめかせ甘い幸福感を漂わせます。パリの老舗でありながら優雅で洗練されたインテリアは宝石箱のようなボックス、美しいパッケージ、色とりどりの愛らしいパティスリーで表現されます。カラフルなマカロンをはじめ、お菓子の世界にたびたび革命を起こしました。
人気の茶葉「最高級テ・メランジェ・マリー・アントワネット:
中国産の紅茶にバラやジャスミンの花を配合させて絶妙な味と香りを演出しています。マリーアントワネットをイメージして作られた紅茶で実際にマリーアントワネットが飲んでいた紅茶ではありません。女性が好むスタイルで女性に非常に人気が高い紅茶です。ドライフルーツを加えた紅茶であったり爽やかな柑橘系と、甘い蜂蜜の香りをプラスした紅茶があったりします。パッケージデザインもとても可愛いデザインで女性にギフトとして贈り物をする男性もいらっしゃいます。
人気の茶葉「テ・オテロ」
インド産の紅茶に香辛料を加えたパンチのある紅茶です。シナモン・カルダモン・ペッパー・ジンジャーなどのスパイスが加えられています。この香辛料のおかげで寒い冬も心も体もポカポカに温まります。パッケージデザインはシックなブラックでとてもモダンな感じです。
パリの「サロン・ド・テ」とラデュレの歴史
「サロン・ド・テ」とは「ティールーム」を意味します。
1862年 フランス南西部出身である製粉業者ルイ=エルネスト・ラデュレですがパリのロワイヤル通り16番地の場所に「ブランジュリー」をオープンさせました。
1871年 火災をきっかけに「ブランジュリー」から「パティスリー」ヘと生まれ変わります。ルイ=エルネスト・ラデュレの妻のアイディアで「カフェ」と「パティスリー」を融合させることを思いつきました。ここで「サロン・ド・テ」が誕生します。フランスではゆっくりと過ごすティータイムのお茶文化がこのようにして作られていったのでしょう。