リッジウェイは、1836年に始まったブランドです。当時、紅茶の輸入権は東インド会社が独占しており、高価で品質が不安定でした。ブランド創設者であるトーマス・リッジウェイは、安定して高品質の紅茶を届けたいと、自社の紅茶搬送帆船を走らせて紅茶の入手に奔走しました。「公正な価格で最高の品質を」というポリシーは、大手である東インド会社に挑戦するような態度であり、大変な勇気ある行動でした。
リッジウェイは、当時は珍しかったブレンドへも挑戦しました。茶葉の特性を組み合わせてより深い味わいを生み出すブレンドは、大変な研究と技術が必要とされるため、ノウハウを培うまでに長い時間がかかります。しかし、しっかりと紅茶について理解し、茶葉の特徴について学ぶことができれば、適正な価格で品質の高い紅茶を作るのに最適でした。現在は、「ブレンドのリッジウェイ」と呼ばれるようになるほど、イギリス国内での評価が高く、紅茶文化に根付いています。
目次
リッジウェイの紅茶の特徴
リッジウェイは、アッサムやダージリンなど高品質なストレートティーも取り扱っています。しかし、やはりおすすめなのはブレンドです。味覚の繊細な日本人向けに特別に作られた「S.B.J」スペシャル・ブレンド・フォア・ジャパンは、ミルクティー専用のブレンドで、力強い渋みとコクがあります。大きめのマグカップで気軽に楽しめるブレンドと説明されており、毎日の一杯にぴったりの紅茶です。
自分好みの茶葉を探すためにいろいろな種類をお試しになりたい方は、アソートのティーバッグ製品をおすすめします。イングリッシュブレックファストやダージリン、アフタヌーンなど、定番のブレンドがセットになっているので、繊細な違いを楽しみながら好みのものをお探しください。
リッジウェイの普段使いの良質な紅茶
ギフトや限定パッケージなどに力を入れる紅茶ブランドも多い中、リッジウェイはそういった製品はあまり販売しません。パッケージは高級感があるものの華やかさや派手さはなく、シンプルな落ち着いたデザインになっていますので、毎日の生活に溶け込むような安心感があります。毎日いただく紅茶を、量産されている安価なものではない茶葉に変えたい方にはイチオシのブランドです。
リッジウェイのブレンドが評価され王室御用達に
1886年には、ヴィクトリア女王からの特別注文という大変な栄誉を受け、セイロン・アッサム・ダージリンのブレンド「H.M.B」ハー・マジェスティ・ブレンドを献上することになります。その紅茶の深いコクと香り、渋みの抜けたスッキリとした味わいはヴィクトリア女王を感激させ、英国王室御用達になりました。現在も販売されており、どんな飲み方にも合うリッジウェイの最高傑作ブレンドといわれています。
リッジウェイの日本での取扱店舗は希少
イギリスでは定番のブランドであるリッジウェイですが、日本での取り扱いは非常に少なく、一部の輸入食品店や紅茶専門店、高級デパートでの販売が主になっています。しかし、近年はインターネット通販が盛んになっているため、気軽に入手することができるようになりました。一生に一度は飲むべきといわれている高品質な紅茶ですので、ぜひお試しください。