紅茶と言えばアフタヌーンティーで有名なイギリスのイメージですよね。同じヨーロッパのドイツでも多くの紅茶が飲まれているのを知っていますか?ドイツと言えばビールのイメージが強いですが、北ドイツの特にオランダ近くのフリージア地方では、昔から紅茶が沢山飲まれてきました。紅茶の消費量も多いのです。ドイツの紅茶ブランドとフリージア地方の紅茶文化をご紹介します。
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ドイツの老舗紅茶ブランド「ロンネフェルト」
「ロンネフェルト」はドイツのフランクフルトで、1823年にヨハン・トビアス・ロンネフェルトよって開業された老舗紅茶ブランドです。ホテルやケータリングでの展開も多く、中東ドバイの世界で唯一認定された7つ星ホテル「バージアルアラブホテル」でも使用されているほどです。日本でも認定されたショップなどで買うことができます。
ドイツの王室御用達だった紅茶ブランド「アイレス」
「ロンネフェルト」より少し遅れて1873年にヨーゼフ・アイレスによりミュンヘンで創業されたアイレスも老舗です。古くルートヴィヒ2世の統治していたバイエルン王国の王室御用達紅茶店に任命されて、王室御用達店として販売していました。バイエルン王国亡き今もその伝統の味を提供しています。
フリージア地方の紅茶文化
フリージア地方とは現在の北ドイツとオランダにある北海沿岸のエリアです。古くはデンマークによって統治されていたデンマーク領だったエリアもあることから、北欧やイギリスへの結び付きも深く、独自の文化も発展しました。現在はオランダとドイツであるにも関わらず、その歴史からフリージアは英語に近い独自の言語を持っており現在も多くの人によって話されています。その言語は、現在ではドイツやオランダの公式な方言として認められています。中でも東フリージア地方(現在のドイツのニーダーザクセン州)は古くから紅茶の消費量が多く、1日中紅茶を飲むことで知られています。独特の模様の美しい茶器などもあり、独自の紅茶文化を築いています。
北ドイツのスーパーマーケットには、たくさんの種類をそろえた紅茶の棚があり、イギリスのトワイニングなどの英国ブランドと一緒にドイツブランドの紅茶がたくさん並んでいます。普通の紅茶やフレーバーティーの他に、健康への意識が高いドイツでは、ハーブティーも様々な種類を売っています。ビールやワインそしてコーヒーだけではなく、紅茶も楽しめる国ドイツ。特に北ドイツへ旅行された際には、フリージア地方の美味しい紅茶などもぜひ味わってみてくださいね。