目次
ダージリンティの基本情報
名称:ダージリン・ティー(Darjeeling tea)
生産地:ダージリン地方(インド北東部西ベンガル州北部)
茶園:オカイティ茶園、キャッスルトン茶園、グームティー茶園など
特徴:世界三大紅茶の一つ
キーマン、ウバと共に世界三大紅茶のひとつ
世界三大紅茶のダージリンティ、その香りと味は世界の人々からたくさんの称賛を受けています。気温の寒暖が激しい標高2,000mの高地での栽培によって香り高い高品質な紅茶が生産されます。収穫される時期や栽培される場所によって香りと味が違がってくるところが特徴です。
ダージリン・ファーストフラッシュ
「香りのファーストフラッシュ」
3月に摘み取られる春摘みの茶葉のことをいいます。ファーストフラッシュの紅茶を初めて飲むとその味に驚きます。春摘みの清々しい新茶の香りがほのぼのと軽やかな味わいになっているからです。水色はオレンジ色でぜひストレートで飲みたい逸品です。その香りは素晴らしく「香りのファーストフラッシュ」と呼ばれます。
ダージリン・セカンドフラッシュ
「マスカットフレーバー」
6~7月に2番目に摘み取られる茶葉です。このシーズンの中で最も味がいいといわれます。「マスカットフレーバー」と呼ばれます。渋めな味が特徴でミルクティーで飲みたい逸品です。
オータムルナル
年間収穫量の5%しか生産されない「幻の紅茶」
秋に4番目に摘み取られる茶葉のことをいいます。この時期の茶葉は乾燥させる時期でもあるので味、香り、渋みともしっかりとしています。最も充実したダージリンが味わえます。濃い水色とコクのある深い味わいはたくさんの人たちに好まれています。ロイヤルミルクティーで飲みたい逸品です。
ダージリンの効能
カフェイン:頭をスッキリさせたり疲れを癒してくれたりします。またダージリンの清々しい香りは心を開放してくれます。勉強や仕事の合間にティタイムをとる事で心も体もリフレッシュしましょう。
フッ素:むし歯予防に効果的なフッ素は口内を清潔に保ちます。食事の後にダージリンティーを飲む事で口の中はスッキリしますね。お砂糖をいれないストレートティーで飲む事でさらに良い効果が期待できます。
ポリフェノール:老化を防ぐアンチェイジング効果がある事が分かっています。ポリフェノールの一種であるカテキンは殺菌する力が強く風邪をひきにくくしたり感染予防に効果があります。インフルエンザの予防に効果が期待できますね。お茶の渋み成分のタンニンは血液の流れを良くしてくれます。血圧を正常化したり毛細血管を強くしたりする効果が期待できます。冷え症に効果が期待できるテアニンは筋肉を柔らかくしながら血管を広げていく効果により体内の血流の流れを良くしていきます。カテキン、タンニン、テアニンはポリフェノールの一種です。
美味しいダージリンティー
ポットを用意しますが鉄製の物は避けます。タンニン成分が鉄分を合わさると味が落ちてしまします。
割り合い ティスプーン一杯:熱いお湯100ml
①水を沸騰させます
②殻のティポットに茶葉を入れます
③沸騰したお湯を一気に注ぎます。3分蒸らしましょう
④茶こしで茶葉をこしてカップにすすぐと出来上がりです
まとめ
香りが高い高品質な紅茶で世界三大紅茶のひとつです。ポリフェノール成分で疲労回復、老化防止など期待できます。香り高いダージリンティーを楽しむためには適量の茶葉で蒸らし時間を調節します。蒸らし時間が長くなると渋み成分が出やすくなってしまいます。
キーマン紅茶の味・香り
森におおわれた山岳地帯に栽培されています。この地域の気候は多湿で気温が低いので良質の紅茶の芳醇な味を作る重要な要素となっています。
若い芽にたくさん含まれているテアニン(アミノ酸)が茶葉から日光を吸収する事でカテキンをはじめとするポリフェノールに合成されます。
早朝、霧が発生する事により日光を遮られた茶葉はテアニンをポリフェノールに変換しずらくなります。このことで高割合のテアニンが茶葉に含まれる事となります。これがオリジナルな香りと芳醇な味の秘密です。
イギリスで絶大なる人気!キーマン紅茶
中国はむかし清の時代からキーマン紅茶を飲んでいたといいます。キーマン紅茶は福建省産の紅茶をヒントに開発されと言い伝えられています。
それはおそらく正山小種(ラプサンスーチョン)だからです。茶葉は繊細で細かく香りは甘くかすかな花の香りです。
イギリスでは絶大なキーマン紅茶ファンがいます。世界中で愛されているキーマン紅茶だけありますね。1939年~1940年 アメリカのマーケットにおいて高級紅茶として最も高い値段をつけたキーマン紅茶でした。
当時は上級階級の裕福な人々にだけ楽しむ事が出来る贅沢なお茶でした。ルーズベルト大統領とファーストレディはキーマン紅茶を毎日飲んでいたそうです。
イギリスのビクトリア女王の誕生日に献上茶として贈られたキーマン紅茶はビクトリア女王にこよなく愛されたといいます。
キーマン紅茶の効能
キーマン紅茶の効能をご紹介します。
テアニン
テアニンはアミノ酸です。お茶の旨み成分の事をいいます。
お茶に含まれるアミノ酸の50%以上がテアニンでその他のアミノ酸はクルクミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、セリンなどが含まれています。
さらに有機酸やポリフェノール成分が総合的に合わせられてお茶の旨みになります。テアニンはお茶の旨み成分、甘み成分に関係しています。
興奮を鎮めて緊張を和らげてリラックスさせる効果を持っています。
テアニンが脳内に入ると神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの濃度を変化させていきます。血圧を下げる働きや脳神経細胞保護する作用があります。さらに記憶力や集中力を高める効果があります。
リラックス効果
「あ~~~ホッとする~~」と感じるリラックスタイムが充実できるような働きをしてくれます。忙しい毎日、ホッとできる時間を作ってみてください。
冷え症
筋肉が弛緩して血管が広がっていく事で体内の血流のよくなります。体の中から健康管理をしていくことで女性に多い冷え性の改善にもつながります。
ぐっすりと眠れる
リラックス効果のあるテアニンは脳の興奮をおさえて神経を落ち着かせる効果が期待できます。なかなか寝付けない時などテアニンが豊富な紅茶を一杯飲んでみるとよい効果が期待できそうですね。暖かいお茶で心も体もあったまりましょう。
集中力を高める
緊張をほぐしリラックスする事で頭の中が整理する事ができます。もう一度、集中力を高めることが出来るでしょう。
血圧向上の抑制
過剰なグルタミン酸の働きを抑える事で高血圧の予防と改善によい効果が期待できます。
キーマン紅茶のテアニンとカテキンの違い
①テアニンはお茶の木のねっこの部分で作られます。
②茶葉に移動していきます。
③茶葉が日光を吸収していきます。
④この過程でテアニンはお茶の渋み成分であるカテキンへ変わっていきます。
お茶の種類や育つ過程、収穫時期によってテアニンの含有量は違ってきます。
紅茶は、ティーサーバーはもちろんのこと、ポットや鉄瓶、鍋といった様々な方法で入れることができます。このとき、鍋で紅茶を作る際には、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
水は、汲みたてのものを使います。
紅茶は軟水との相性がよく、汲みたてで空気を多く含んでいれば尚良いです。
お湯は沸騰直後(100℃)のものを使います。
ぬるい、または沸騰しすぎたお湯は、紅茶の香気成分がよく出ないため使いません。
紅茶とホーロー鍋
鉄分を含む鍋の使用は、紅茶のタンニンが鉄分と化合して香味を損なうだけでなく、紅茶の色を黒くしてしまいます。
鮮やかな水色で、香りも楽しめるようにホーロー鍋を使うといいようです。鍋は保温性もあり、温度を保つのに良いとされています。
他方、鉄瓶で紅茶をいただくことには賛否両論あります。
ある程度の紅茶本来のの渋みが欲しい場合はホーロー鍋を用いましょう。
相性の良いカップ
美しい水色が映えるように、内側が白のものを選ぶと良いでしょう。
かたちは、香りが広がりやすい浅いタイプを選びます。
カップは事前に温めておきましょう。
鍋で紅茶を淹れる
鍋を使えば、必ず鍋は100度になります。
沸騰したての熱湯に茶葉を投入して、火はすぐに消します。あとは、茶葉に記載されてある蒸らしの時間を参考に、3分ほど待ちます。詳細は以下の通りです。
1.ティーカップにすり切れ1杯の水を鍋に入れて沸かします。
2.5円玉、または10円玉くらいの泡がボコボコと沸騰したら、すぐに火を止め、ティースプーン1杯程度の茶葉を入れます。
3.軽く鍋をゆすり、ふたをして3分程度待ちます。このとき、鍋の中で茶葉をきれいにジャンピングさせます。
4.出来上がった紅茶を茶こしを通してティーカップに注ぎます。カップ数に応じて、お湯の量と茶葉の量は変えましょう。
※抽出時間が長くなってしまったり、強く振りすぎたり、スプーンで押しつぶしたりすると渋みがきつくなるため注意します。
鍋で紅茶を蒸らす時の注意点
茶葉は煮立てることでタンニンが分解し「ピロガロール酸」という成分が嫌な苦味を生じさせます。また、水色も悪くなるようです。そのため、沸騰したら必ず火を止めるようにしましょう。
また、蓋をして香りを逃がさないことや、蒸発や茶葉の水分の吸収を考慮して最初のお湯の量を若干(10%程度)多めにするのも重要です。
適量の茶葉を適度に蒸らす
茶葉は、その茶葉に合った水量と茶葉の量が決まっています。
その茶葉に合った水量よりも少なすぎる、または多すぎる茶葉で抽出することで、茶葉本来の味が引き出せず、タンニンだけが多く抽出されてしまったり、水にうまく紅茶の成分が溶けずに渋い紅茶ができてしまいます。
ロイヤルなミルクティー
ミルクティーの場合は、牛乳をいれたカップに紅茶を注いで紅茶と牛乳の割合を1:1にします。
ミルクが後の場合は、20~30mlの牛乳を紅茶に加えます。
ミルクは渋みの強い紅茶にぴったりです。ミルクの成分がタンニンの渋みと吸着してとてもまろやかな味わいとコクがうまれます。ミルクティーに使用する牛乳は、低温殺菌された牛乳を使用するといいようです。
いつもとは違った紅茶の淹れ方で、普段とはまた違う雰囲気の紅茶を楽しむのもおすすめです。