目次
ロシアンティーはロシアの有名な紅茶
ロシアンティーはロシア圏で昔から親しまれている紅茶です。極寒の寒冷地帯なので、体を温めてリラックスタイムをロシアンティーを飲んでロシア人は過ごしました。今でもちょっとしたブレイクにはロシアンティーを好んで飲まれるロシア人が多いです。
ロシアンティーはジャムを入れて飲むとは俗説
ロシアンティーはジャムを入れて飲むのか?ロシアンティーはジャムを直接紅茶に混ぜて頂くイメージが有りますが、それは間違えた知識です。昔ロシアは砂糖がとても貴重な時期が有りました。紅茶にためらいもなく砂糖を混ぜる事は贅沢だと言われてきたので、フルーティーな甘いジャムを紅茶とたしなむ習慣がいつしか普及していきました。寒い冬の時期は長く夏はとても短いので、暖かい時期に収穫した果実をペースト状にしたものを貯蔵して、寒い時期にそれを取り出してティータイムのひと時に楽しんだと言う歴史が有ります。
イギリスでジはロシアンティーのイメージはレモンティー
イギリスではロシアンティーと聞くと直ぐ、レモンティーをイメージするイギリス人も多いです。ビクトリア女王がロシアを訪問した時に、レモンを浮かべた紅茶を振舞われそこからロシアンティーはレモンティー、と言うイメージが付いたそうです。
正しいロシアンティーの淹れ方
ロシアンティーは基本的に普通の紅茶の淹れ方と左程変わりませんが、濃いめの紅茶にします。ロシアでは「サモワール」と言う、濃い紅茶を作るための専用湯沸かし器が有ります。なので、濃いめの紅茶を作るようにしましょう。濃い紅茶に似合う茶葉の種類はニルギリ等、インド産やスリランカ産の紅茶が好ましいです。そして甘い香りを楽しめるアッサムやロシアンティーのベースがセイロンティーなので、セイロンティーで正統派ロシアンティーも良いでしょう。寒い地域の紅茶なので、爽やかな柑橘系よりも甘い香りのするミルクティーに似合う茶葉が良いでしょう。
1 ティーポットに少し多めに大さじ2-3杯の茶葉を入れて少し熱めのお湯をティーポットに茶葉が踊るように入れます。
2 1-2分ほど蒸らします。その際、ポットをタオルやカバーなどで覆うと温度が下がりにくくなります。
3 濃過ぎる場合はお湯で調整しながら飲みましょう。これがロシアンティーの正しい飲み方です。
4 他に温めた赤ワインやブランデーやはちみつ、果汁を混ぜて味わいを楽しむこともロシア風です。
紅茶とともに頂くデザート・これもロシア風
ロシアンティーのもう一つの特徴は紅茶とともに甘いデザートを一緒に頂く習慣が有ります。昔は夏の時期に貯蔵した果実をジャムやコンポートにして一緒に舐めて紅茶を飲む事が昔の習慣でしたが。それがいつしか「ジャムを紅茶に入れて飲む」と言われた発端なのでしょうか。しかし今はアレンジされた甘い美味しいデザートと頂きます。
1 フルーツジャムとスコーンやパイと
色々な種類のジャムや果物とスコーンやパイと一緒に紅茶と頂く。ジャムを楽しみながら紅茶を頂くことはロシアンティーの正しい飲む方でもあります。一風変わったキウイフルーツやパイナップルなどのジャムはスーパーなどでも購入できます。スコーン・パイとともに頂くと美味しいロシアンティーを楽しむ事が出来ます。
2 ベリー系の ジャムと無糖生クリームと共に
生クリームまで甘い味にしてしまうと甘すぎてしまうので、生クリームはあえて無糖にします。こうアレンジすることでベリーの甘酸っぱさが活きてきます。又、生クリームにシナモンやブランデーなどを掛けても大人の味わいになります。是非お試しください。
3 フルーツコンポートとともに。
コンポートとはフルーツの砂糖付けです。例えばレモンのはちみつ漬けはデザートとして頬張りながら紅茶と頂いたり、紅茶に入れて飲む俗にレモンティーとしてや、マフィンやフランスパン、スコーンに付けて頂いても爽やかな味わいと渋みのある紅茶がとても合います。この様にフルーツをロシア風に味わってみてください。
グレープフルーツ・セパレートティーとアイス・ティーロイヤルの作り方
暑い季節だけではなく、冷たく香り高いアイスティーを年中楽しむ方も多いと思います。すっきりとしたアイスティーの味わいは、気分をリフレッシュしてくれますね。今回は、2層に分かれる、華やかなアイスティーをご紹介します。あっと驚かれること間違いなしですので、ぜひお客様やご家族の皆様の目の前でお作りになってください。
【材料】2人分
A: グレープフルーツセパレートティー
紅茶の葉 5g
熱湯 160cc
砂糖 30~50g
氷 適量
グレープフルーツジュース 1人分 30cc
(市販のジュース、または、グレープフルーツを絞ったもの)
グレープフルーツの身 適量
ミントの葉 適量
B: アイス・ティーロイヤル
紅茶の葉 5g
熱湯 160cc
砂糖 30~50g
氷 適量
生クリーム 1人分 10cc
牛乳 1人分 20cc
ミントの葉 適量
【作り方】
(A、B共通)
1. 通常と比べて2倍の濃さのホットティーを作る。あたためた紅茶ポットに茶葉を入れ、沸騰したてのお湯を注ぐ。蓋をして、やや短めの2分蒸らす。
2. 砂糖を入れた別のポットに、1の紅茶を茶こしを使って移し替える。
3. 氷をたっぷりいれたグラス2つに、2の紅茶を氷に静かに当てるようにして注ぐ。
(A: グレープフルーツ・セパレートティー)
1. 3のアイスティーにグレープフルーツジュースを静かに注ぐと、アイスティーとグレープフルーツジュースの二層に分かれる。
2. グレープフルーツの身とミントの葉を飾る。
(B: アイス・ティーロイヤル)
1. 生クリームは軽く泡立てておく。少量だと泡立てにくいので、適量泡立てるとよい。
2. アイスティーのグラスの氷の上に1のホイップクリームを膜を貼るように浮かべ、牛乳を静かに注ぐとアイスティーとミルククリームの二層に分かれる。ミントの葉を飾る。
【ポイント】
茶葉はニルギニ、ジャワ、アールグレイ、ディンブラ・キャンディなどがアイスティー向きですが、お好きな茶葉でいろいろお試しになってください。アイスティーを作るときは、通常紅茶を淹れる場合よりも濃い紅茶を淹れることが大事です。また、濁りを避けるためには、紅茶の蒸らし時間を短くすること、紅茶に砂糖やリキュールを入れるとよいでしょう。紅茶に入れる砂糖の量で比重を出していますので、セパレートにするためには、砂糖の量は減らさないでください。爽やかなアイスティーには、この甘さがぴったりです。
水だし紅茶の作り方
熱い紅茶を氷で急冷するオンザロック方式の他に、水だし紅茶を作っておくやり方も前もって準備できるのでいいですね。
【作り方】
水1リットルに対して、茶葉を10~12入れて5時間以上おく。抽出温度により、味わいに違いがあります。
常温・・・香りと渋みがはっきりとでて、爽やかな味わいになる。
冷蔵・・・渋みが少なく、すっきりとした味わいになる。
また、ガムシロップを手作りする場合は、グラニュー糖100gに対して水70ccを加えてひと煮立ちしたものを冷やしてお使いください。