「オレンジペコ」というと、紅茶の味のひとつだと思っていませんか?「オレンジ」だというからには何となくそんな気がしてしまいますよね。でも「オレンジペコ」は茶葉のブレンドでも味でもなく、茶葉の等級の1つです。なぜ「オレンジペコ」という名前になったのでしょうか。「茶葉の等級」とはいったい何なのでしょうか。
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オレンジペコの等級
「オレンジペコ」は、葉が全部残っている状態の紅茶「フルリーフ」のお茶で、若い茶葉とつぼみなどを含んだ茶葉のことです。OPとも表示されます。その中でも若い葉や新芽が特に多く含まれているものを「フラワリーオレンジペコ」と呼び、FOPと表示します。「フルリーフ」ではない状態のお茶はそれぞれ、葉が切断された状態のオレンジペコを「ブロークンオレンジペコ」、細かく粉砕されたものを「オレンジペコファニングズ」と呼びます。
オレンジとペコの由来
「オレンジ」の名が付いた由来は諸説あり、当時紅茶の貿易を盛んに行っていたオランダ東インド会社に影響力があったオランダの王家「オレンジ・ナッソー」家のお茶の関連から来たという説もあれば、茶葉を乾燥させる前の銅のような鈍いオレンジの茶色からと言う説、またお茶を淹れた後の紅茶の色の澄んだオレンジがかった茶色からなどと複数説があります。「ペコ」は茶葉の芽に羽のようなふわふわした部分があり、それが「白花」や「白毫」と中国では呼ばれており、その中国語発音が「ペコ」に近かったためという説があります。その二つが合わさり「オレンジペコ」と呼ばれるようになったという説がありますが、今でもハッキリとはわかっていません。
オレンジペコはどれぐらい良いグレードなの?
茶葉の等級は、茶葉の大きさや状態を示すもので、味や品質を直接表示するものではありません。味や品質に関しては、その紅茶農園や紅茶の銘柄や販売する側が独自に設けているものもあります。やはり、自分で試して飲んで美味しいと思えるものがその人にとっての最上級ということでしょうか。
「オレンジペコ」は、茶葉の状態を判断する材料ということがわかりました。「オレンジペコ」の茶葉の状態を活かして作られたお茶が一番美味しいお茶でしょうね。各メーカーや農園が色々と工夫して紅茶のブレンドを作っています。茶葉の等級やフレーバーそしてブレンドなど、紅茶への知識と理解を含めて、自分にとって美味しい紅茶を見つけていきましょう。