紅茶店にとっても「英国王室御用達」という看板は非常に重みがあるものです。フォートナム&メイソンやハロッズ、トワイニングなど英国王室ゆかりの色々な店が「英国王室御用達」の認定を受けています。紅茶も含め「英国王室御用達」はどのような選定基準で誰によって具体的に決められているものなのでしょうか。「英国王室御用達」になるまでの仕組みをご紹介します。
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英国王室御用達紅茶の認定機関
英国王室御用達の制度の始まりは中世にまで遡ります。王室からひいきにされることは多大な影響力があった時代でした。その後、15世紀に英国王室長が公式に英国王室御用達を選出するようになりました。18世紀になると、王室御用達の店が王室御用達の印を品物などに付けることを始めました。1840年Royal Warranty Holders Associationが発足し今日までその役割を担っています。
英国王室御用達紅茶の認定基準
英国王室御用達に申請するためには、女王またはその配偶者であるエディンバラ公、そして皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)に7年間の間で最低でも5年以上は品物もしくはサービスを供給していることが条件です。王室御用達の認定は最高でも5年間までで、王室に品物やサービスを供給していることが条件です。認定はひとつの品物に対してひとつの認定業者が選ばれています。女王とエディンバラ公、皇太子とそれぞれが選ぶことができるため、女王とエディンバラ公のおふたりでそれぞれ王室御用達が認定される時など、2つ以上の御用達認定が付く場合もあります。
英国王室御用達紅茶の認定期間
英国王室御用達は毎回5年間ごとに審査され、審査のうえで更新されます。もし、サービスや品物の品質、王室への供給が十分ではないと判断されてしまった場合は、更新はなくなってしまいます。そして期間の途中でも王室側は御用達認定をいつでも取り下げることが可能なシステムとなっています。
英国王室御用達の印を見れば、王室の誰の認定なのかがわかります。英国王室御用達の紅茶を買う時は、そのマークをゆっくりと読んでみてください。王室の誰がその紅茶店を英国王室御用達に認定しているのかがきちんとその旨記載されています。
英国王室御用達の厳しい認定基準をご理解いただけましたでしょうか。システムを理解したことにより、より安心して英国王室御用達のお店で紅茶を始め色々な品物を信頼して買うことができますね。英国王室御用達のマークを見かけたら、誰の認定なのかまずはチェックしてみてくださいね。