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紅茶と緑茶の違いと国産紅茶べにふうきとは

普段何気なく飲んでいる緑茶と紅茶。何となく味の違いは楽しんでいるけれど、緑茶と紅茶は実際何が違うかご存知ですか?違う種類のお茶の木と思って いる人も多いかもしれません。実は緑茶も紅茶も同じ木(カメリア・シネンシス)です。なぜ色も味も違うのでしょうか。緑茶と紅茶の味の違いと美味しい淹れ 方の違いを探ってみましょう。

緑茶と紅茶は製法が違うだけ

緑茶と紅茶は同じ木ですが、色も味も違うのは製造方法が違うか らです。同じ木からとれたお茶ですが、緑茶は摘んだ後すぐに発酵を止めてしまったお茶。紅茶は逆に完全に発酵させたお茶。「発酵」というとなんだかよくわ からないかもしれません。お茶には「発酵酵素=お茶を発酵させてしまう物質」が存在していて、その発酵酵素の活性を止めてしまえばお茶は緑のまま緑茶にな り、その発酵を逆に促せば茶色になり紅茶になる、と言えば少しイメージしやすいでしょうか。果実を放っておくと色が変わってしまうのと同じ原理です。

発 酵を止めてしまう作業というのが「加熱」です。火を加えてしまえば発酵酵素は活性しなくなりお茶は緑のままになります。逆に発酵を促すためにはすぐに加熱 はせずおいて、最後の工程で湿度の高い部屋に入れます。そこでお茶は発酵して茶色になります。ちなみに、イギリスでは緑茶のことを「Green Tea(緑のお茶)」、紅茶のことを「Black Tea(黒いお茶)」と言います。茶葉の色が鮮やかな緑の緑茶に対して、発酵した紅茶の茶葉の色が黒く見えたのかもしれませんね。

緑茶の美味しい入れ方

緑 茶は紅茶よりも低温で入れた方が美味しくいれられます。でも熱湯をいちいち冷ますのはちょっと面倒ですよね。簡単なやり方があります。沸騰したお湯をまず いったん湯呑みにいれることです。そのことで、直接お湯を急須に注いでお茶をいれるよりも、お茶を蒸らす時の温度が下がります。ただ、玉露などの高級茶は さらに低温の方がおいしくできます。その際はさらに少し冷ました方が良いですね。同じ日本茶でもほうじ茶や玄米茶は高温の方が美味しくいれられます。また 蒸らす時間は少なめです。湯呑みで冷ましたお湯を急須にいれたら、30秒程度でお茶をすぐに湯呑みに注ぎましょう。

紅茶の美味しい入れ方

紅茶に使うお湯は汲みたての水をよく沸騰させたお湯です。沸かしたての熱湯を茶葉に注ぎます。茶器が冷たくなっている場合は(真冬など)の時は温度が下がら ないように、茶器も温めた方がいいでしょう。熱湯で大きめの葉の場合は3分程度、茶葉が細かいものなら少し少なめに1~2分程度十分に蒸らします。パッ ケージに書いてある時間を参考にしましょう。ティーバッグでもティーポットを使った方が美味しく淹れられます。

緑茶と紅茶は兄弟のような不思議な関係にあることがわかりました。違う発酵過程をたどって違う味になるお茶。今日も美味しくいただきましょう。

コーヒーカップとティーカップは同じカップを使う事は本当は不正解

お家で飲む温かい飲み物は同じお気に入りのカップを・・という方も多いかと思います。当たり前のようにコーヒーも紅茶も同じお気に入りのカップで・・とつい使ってしまいがちです。身に覚えのある方も多いかと思います。実はコーヒーと紅茶の淹れ方は全然違うのです。

下記にてその違いを紐解いていきましょう。

コーヒーと紅茶の専門的な美味しい淹れ方の違い

(コーヒーの美味しい淹れ方)

コーヒーは高温で淹れなくても、品質はさほど変わりません。ですから温度はあまり気にせずに勢いも良く淹れずに静かに円を描くように煎ったコーヒーにお湯を入れます。そしていかに温度が急に下がらなく保温できるかにかかってます。

(紅茶の淹れ方)

一方紅茶は、高温のお湯で抽出するので、温度が下がる時に実に飲み時の温度に飲むかがかかって来ます。茶葉は踊らせる様に勢いよく高温のお湯を注ぎます。それが香りを広がらせる淹れ方です。

紅茶に秘められたカップの歴史

アフタヌーンティーに代表された紅茶の本場イギリスでは、大航海時代に入ってきたと言われています。最初は漢方薬の様な薬の役割を果たしていたと言われています。紅茶がイギリス国民の楽しみとなったのは、ポルトガルからイギリス王室に嫁いだ王女キャサリンが、紅茶に砂糖を入れて飲む習慣を紹介したのが発祥に。それから貴族級の人たちの贅沢なたしなみとなりました。その後茶器が入ってきたのは中国から。最初はソーサーに紅茶を注ぎ、ズーズーと音を立てて飲んでいたのです。ソーサーはカップやスプーンや砂糖を乗せる皿として使用されていますが、昔は用途が全く違っていました。

一方コーヒーカップが持つ歴史

実はコーヒーの発祥ははっきりしないのが事実ですが、最初はコーヒーカップについてるソーサーも紅茶と同じような使い方をされていました。次第に保温を重視されるようになり、ソーサーは使われなくなりました。紅茶のカップよりも米国では大き目で口は開いておらず、ヨーロッパではトールカップと呼ばれる背の高いカップを使われるようになりました。手でカップを覆いながら保温に気を付けて飲むようになり、そのためにも厚さのある大き目のカップが主流になりました。

コーヒーと紅茶のそれぞれに見合った理想のカップ

紅茶とコーヒーでは歴史も全然違う事が理解できたでしょうか。ではそれぞれの理想的なカップを詳しく・・

(美味しく飲むための理想的なコーヒーカップ)

温度の急激な下降を防ぐために飲み口が狭い背の高いカップを選ぶべきです。厚みも有る方が冷めにくいものです。是非そのようなカップで頂くと、より美味しいコーヒーを飲む事が出来ます。

(美味しい紅茶を飲むための理想的なカップ)

一方、紅茶に理想的なカップは、香りが広がる様な飲み口が広くて浅いカップが理想的なカップです。又、綺麗な紅茶の色を出すために、ホワイトカラーのカップがよりふさわしいです。

コーヒー、紅茶をそれぞれ美味しく飲む意味

カップもそれぞれ全然違うものを使わなければいけない事を気が付かなかった方も多いかと思います。カップのメリットが理解を出来ると実に勿体ない飲み方をしていた、と気づいた方も多いはず・・是非、それぞれのカップを使って美味しい時間を味わいましょう!

国産の紅茶の歴史

日本でのインド式紅茶栽培は良い結果を出すことが出来るようになりました。九州や四国を中心に50トンほどが作られるようになってさらに紅茶生産率は高くなっていきました。

1892年 約150トンの生産量を達成できるようになり徐々に輸出も伸びていきました。山の中で自生している茶葉を利用していた時代にはその茶葉を利用していたので高品質であるとはいいきれませんでした。そのために世界市場ではインドやスリランカの影響を受けていました。

1894年 日清戦争が勃発しました。

1904年 日露戦争が勃発しました。日本では戦争で戦っている間にインドやイスラエル、ジャワの茶業者が日本の紅茶市場に参入してきました。当然、日本の紅茶生産は減少し始めました。紅茶の輸出量も減少しました。

1929年 ニューヨークのウォール街で始まった大恐慌の影響を受けてロンドンの紅茶市場の取り引き価格が暴落しました。インド、スリランカ、ジャワの茶業者が輸出制限を実施をしてきました。この時には日本の紅茶の需要が増えてきて輸出量も順調に伸びてきました。

1933年 年間輸出量は39トンでした。次の年の1934年には年間輸出量は859トンに増えていきました。

1935年 年間輸出量2,265トンまで増加して2年前より60倍近い成長ぶりです。

1937年 年間輸出量6,350トンという空前の輸出量を記録を出しましたが中国との事変の拡大に伴い減産を余儀なくされました。

1945年 第2次世界大戦終戦には紅茶の輸出量は130トンまで落ちてしまいました。終戦後は復興とともに茶産業は急速に回復していきます。

1951年 「べにほまれ」「いんど」「はつもみじ」「べにたちわせ」などの品種はロンドンの市場にサンプルを送ってみたところ日本の紅茶が非常に高い評価を受けました。これらは紅茶用品種としては茶農林一号となります。

1953年 「べにほまれ」「いんど」「はつもみじ」「べにたちわせ」商品登録されました。

1954年 紅茶の国内生産量は7,210トンでした。次の年の1955年には国内生産量は8,525トンもの生産を挙げるまでになります。そのうち5,181トンを輸出するまでに回復しました。

1959年 10,000ヘクタールのおよぶ紅茶用の品種茶園の造成計画をたてはじめました。これらの計画の目的は紅茶の100%自給自足でしたが、紅茶の産業化推進は中断されずおえなくなりました。その理由としては日本の高度成長にありました。価格競争力を失なってしまいインドやスリランカなどの紅茶との国際競争において価格面で不利が拡大したことにあります。このことで国内消費者向けの茶園生産は緑茶のみになりました。

1969年に登録された幻の国産紅茶「べにひかり」

「べにひかり」の性質は耐寒性が強く、そのさっぱりとした味わいは日本人の嗜好に合うと期待されましたが、普及することはありませんでした。

1971年 紅茶輸入の自由化が実現しました。日本国内の紅茶生産は地場消費用にごくわずかな地域で少量が生産されていた時期が続きました。

1993年 「べにふうき」「べにほまれ」「べにひかり」が商品登録されました。「べにふうき」は華やかな香りを持っています。「べにほまれ」や「べにひかり」とともに国産の高品質紅茶用品種として期待されています。

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