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レモンティーとは
ふつうレモンティーといえば、熱い紅茶にレモンの果実のスライスを浮かべたものを指します。レモンの香りや酸味が紅茶にうつり、爽やかで明るいイメージのアレンジティーです。
紅茶に含まれるテアフラビンという成分がレモンのクエン酸に反応して色が薄くなることがあります。薄く変色しオレンジ色になった紅茶も爽やかでかわいらしいイメージですが、いつものストレートティーよりもやや濃く入れるとレモンを入れても本来のきれいな水色(すいしょく)が楽しめます。
発祥は明らかになっていませんが、アメリカのレモン農家が日本に売り込んだという説や、船で運ぶ際に一緒に積まれていたレモンの香りがうつったものを販売したら好評で広まったという説、ロシアで作られ始めた説があります。ミルクティーが主流のイギリスではあまり好まれないようですが、嫌われているというわけではありません。
レモンティーにおすすめの茶葉
レモンティーに使用をおすすめする茶葉は、あっさりした風味のものをおすすめします。とくにアールグレイは、独特のオレンジの香りにレモンの香りが混ざり、よりよい風味になります。また、ダージリンのかすかな渋みや、ケニアの深いコクや濃い紅色もレモンティーによく合います。
紅茶の茶葉に、乾燥させたレモンや、レモンの香りを持つハーブをあらかじめ混ぜたブレンドティーも製品化されています。生のレモンをご自宅に常備しているご家庭は多くないと思われますので、気軽にレモンティーのような味わいを求めるのでしたらそちらをお試しになってみてください。
レモンティーの作り方
今回は、ホットのレモンティーの入れ方をご紹介します。
基本のストレートティーの入れ方をマスターした方であれば、とても簡単な手順になります。
用意するもの(1人ぶんの場合)
お好みの茶葉 4〜7g
汲みたての水 250cc以上
薄切りレモン 1枚
ティーポット
ティーカップ
ポットとカップを温めるためのお湯 たっぷり
砂時計やタイマーなど、時間をはかるもの
茶こし
①やや濃いめのストレートティーを作る
レモンの成分に反応して紅茶の色が薄くなることがありますので、少し濃いめに淹れましょう。
②温めておいたカップにティーを注ぐ
こちらの手順もほかの紅茶の手順と変わりません。
レモンが入ることで少し温度が下がるため、特に気をつけましょう。
③レモンのスライスを浮かべる
お好みによりますが、ごく薄切りが一般的です。
厚切りにすると、当然ですがレモンの香りと酸味が強くなります。レモンの代わりにポッカレモンを入れても大丈夫です。
④2〜3回混ぜ、レモンを取り出す
熱いティーにいつまでもレモンを浸しておくと、皮から渋みや苦みが出ます。
香りを紅茶にうつすように軽く混ぜたら、レモンを取り出しましょう。
レモンティーのおいしい入れ方のコツ
レモンティーでは、レモンを皮ごと利用しますので、ぜひ国産のレモンをお選びになってください。海外産の柑橘類には、人体に有害な防カビ剤が使用されていることが多く、水洗いだけでは取れないので気をつけましょう。少し前までは、スーパーなどで売られているのはほとんど海外産のレモンでしたが、最近では広島産のレモンもそう変わらない価格で売られるようになっています。